SPECTATOR Vol.54 Listening Edition on Spotify 05_TAKEO UDAGAWA

『スペクテイター』Vol.57「パンクの正体」特集号の発売(2025年8月28日)を記念して、Spotifyプレイリストを作成しました。
本誌ライターや取材に応じてくれた方々が、それぞれの記事に合わせて選曲した「読書のための音楽」を無料公開しています。
5回目の今回は、和楽器と祝詞奏上を組み合わせた独自のパフォーマンス〝パンク神楽〟を披露するシャーマニック・ノイズ・ユニット「巫女舞・いろ」のインタビューを担当してくれた宇田川岳夫さんによるセレクトです。
以下の再生ボタンをクリックして、お楽しみください!
*Spotifyはスマホやパソコンで音楽を聴くことができるデジタル配信サービス。会員登録をすれば無料で視聴できます。
TAKEO UDAGAWA’S PLAY LIST >>>
① 夜が明けたら / 浅川マキ
② Lonely Woman / Ornette Coleman
③ A Love Supreme. Pt.1 Acknowledgement / John Coltrane
④ Systematic Death / CRASS
⑤ COOL FOOL / FRICTION
⑥ メシ喰うな! / INU
⑦ ロマンチスト / THE STALIN
⑧ 衝撃X / MIRRORS
⑨ Theme – Human Being / MARIA023
⑩ 共犯者 / Mr.Kite
COMMENT >>>
巫女舞・いろの音楽は、60年代までのフリージャズ、浅川マキなど日本のアングラ・フォークをバックグラウンドとして、70年代の「ウーマン・リブ運動」と「東京ロッカーズ」という二つのムーブメントの交叉点に誕生。同時期のイギリスのアナーコ・パンク共同体 CRASS にも一脈通じるものがある。
いろの音楽活動の契機となった水玉消防団(Spotify未収録)を含めて、同時期の日本のインディーズでは女性進出が著しい。セレクト曲に示されたように、同時期のジャパニーズ・バンドの音楽性は、初期衝動に満ちたパンクロックもあれば、テクノロジーとの融合によって逆説的に肉体性を浮かび上がらせるテクノ・ポップもあるなど、多様性に満ちていた。

SELECTOR >>>
宇田川岳夫 / 著書『フリンジ・カルチャー』『J・A・シーザーの世界』で、カテゴライズからはみ出した音源を多数紹介。J・A・シーザーを、日本ロックのオリジネイターの一人として再評価した。DJイベント「盤魔殿」所属。